STORY
小山内風太が産まれた日。
その日は、太陽の膨張によって100年後に人類が滅ぶことが発表された日だった。
世界は人類滅亡を回避すべく、さまざまな策を講じていく。
そのいっぽう、風太は、ごくごく日常的な生活を送っていた。
勉学に励み、友人を作り、役者になるという夢を抱いて生きていた。
しかし、年月の経過に伴い、彼を取り巻く環境もじりじりと変化していく。
未来がないということを実感した人類は、どのような生き方を選ぶのか。
そして風太は、友と、家族と、そして夢と、どう向き合っていくのか……
この物語はただただ、日々を懸命に生きるごくごく平凡なある男の物語。